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谷川岳スキー合宿
小沢 正美

山行日 1962年1月14日~15日
メンバー (L)小沢、岡野、三村、他1名

 計画はスキー合宿であったけれども、氷雪訓練をという声があったのでマチガ沢氷雪訓練に変更するも申込者皆無の有様であった。従って予定通りスキー合宿とした。
 上野駅、各列車とも正月以上の混雑ぶりで、すし詰めの列車は途中下車する者もなく大荷物の我々は降りることも出来ず石打まで来てしまった。
1月14日(雪)
 早朝の石打丸山スキー場の第一リスト脇に天幕を張る。8時天幕を出、リフト下の斜面で直滑降に足慣らしをし、ハッカ石ゲレンデに行く。10時頃微かに薄日が漏れたが束の間終日風雪、ボーゲンにシュテムクリスチャニア、山回りにも各自それぞれ練習し汗と降雪にシャツまでぐっしょりとなって4時帰幕、夕食の熱い汁粉で満腹となった我々は19時、身支度し水銀灯の光るゲレンデに飛び出す、コンデションは絶好、滑降、回転にと練習に熱が入る。
 20時30分、水銀灯は消されたが、人影のない薄明かりのゲレンデで直滑降の基本フォームの練習が続く。
 三村が夜中の汽車で帰ると言うので、10時過ぎ天幕に戻り一服後、11時30分三村帰る。12時過ぎ就床。
1月15日(雪)
 4時半寒くて目が覚める。凄い冷え込みようだ。ラジウスに火を入れ空焚きし、夜明けまでうつらうつらする。8時、天幕を出る、すぐさま撤収しそのままそこにデポ、長蛇のリフトをしり目に夏道通しに丸山へと登る。雲間に時折魚沼山塊が望まれる。実に素晴らしい。
 ここもまた、各リフト、ゲレンデとも凄い人出でカミナリスキーヤーが多く、うかうか練習など危なくてしていられない。熱の入りも悪い、早目に滑ろうということになり一気にデポ地に滑り降りる。軽い昼食を摂り11時30分、ずっしりと重い天幕を背に混雑するゲレンデを滑り駅へと急ぐ。
 3時間近く小雪の中に待たされ、やっと14時54分の列車に乗ることができた。


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