山行日　1962年5月22日
メンバー　井上

　緑の樹林上に覗かせた頂上に、まだ残雪は白く点々としている。5時に出発。何十人かのハイカーの先頭を切って一般コース西黒尾根に急登、鉄塔下に5時40分。小鳥のさえずりを耳にして途中幾つかのシャクナゲの花に見惚れ、快調なペースでラクダの背に7時ジャスト。森林限界を脱出してガスがあったが次第に晴れる。所々の残雪踏んでザンゲ岩を左に見送ると頂上はすぐだ。やはり単独は気楽、早かれ遅かれ自由行動。8時10分、肩の広場に出た。誰もいないかと思ったら4、5人のパーティが先に来ていた。肩の小屋は雪がいっぱい詰まっている。勿論番人はいない。快晴に恵まれ広場で昼寝して、10時に谷川頂上を後にする。下山路は天神尾根。1時間5分というマラソンタイムで谷川ロッジに駆け込む。
　時間に余裕があるので天神尾根を歩き、天神小屋周辺で水芭蕉発見。見盛りは5月げ十から6月上旬とのこと。

〈コースタイム〉
土合駅(5:00) → 慶大生遭難碑(5:10) → 鉄塔下(5:40) → ラクダの背(7:00) → ザンゲ岩(7:55) → 頂上(8:10～10:00) → 天神平(11:05)