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九鬼山
内藤 晴次

山行日 1962年10月7日
メンバー (L)宮坂、内藤、小川、堀口、辻谷、伊藤、長谷川、浜野

 山越君のピンチヒッターを頼まれたのが大集会の終わった後の電車の中だったので少し戸惑ったが、宮坂さんがC.Lなので一緒について行くことにする。
 7時5分の甲府行の電車に乗車、女子会員だけに圧倒されそうだ。8時5分大月着、甲州街道を左に沢井の部落を過ぎる頃から道もジグザグになり出す。稜線が直前に見えるが凄い藪のためにルートが消えて判らない。そこで宮坂さんと私がルートを探しに藪の中に入る。稜線に突き上げると宮坂さんが先にルートを見つけて皆を誘導しているところだった。
 小休止後、九鬼山目指して出発する。とにかく藪が凄い。まともに目を開けていられない。馬立山を越して少し行けば分岐だ。そこを左に下り着くと礼金峠だ。ここで昼食にする。「男子会員よ山に行く時は女子会員と行くべきだ、エサが豊富だぜ」
 九鬼山の手前で2、3のハイカーに行き会う。堀口さんがハイカーの一人に禾生方面の様子を聞くために「禾生からですか?」の質問にオッチョコチョイのハイカー「ハァー、都立家政です」に一同大笑い。
 山頂の眺めは二等三角点の山だけあって、左に御坂山塊、右に滝子山、大蔵高丸、小金沢連嶺が連なっている。宮坂さんに地図の話を聞く者、撮影会とばかりに写真を撮っている者、天を仰いでのタバコも美味しい。
 静かだった山旅もフィナーレに近く与縄の部落でバス代を稼ごうと禾生駅まで歩き臨時電車に乗り帰京する。

〈コースタイム〉
新宿駅(7:05) → 大月駅(8:51) → 沢井(9:30) → 稜線(10:40) → 馬立山(11:37) → 礼金峠(12:30) → 九鬼山(14:40) → 与縄(16:40) → 禾生駅(17:25)


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