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谷川岳天神平スキー
小島 作蔵

山行日 1962年12月9日
メンバー (L)小島、上曽、山越、原口、山本(敬)、三村、渋川、浦島、他1名

 我々と同様、雪を待ち焦がれていた大勢のスキーヤーと共に早暁の土合に到着した。太陽が顔を出した頃、やっとゴンドラに乗ることができた。すっかり雪化粧をした利根水源の山々をバックに見ながらゴンドラは天神平に到着。スキーを付けるのももどかしく、すぐに各人思い思いに適当な斜面を見つけ練習をする。ピッケルとアイゼンを付ければ胸を突く急な雪面でも何とも思わない我々技研部の野郎共も、杖を持ち2mあまりの下駄を履くと日頃山で見かける頼もしい姿はどこへやら...。上曽コーチのスイスイ滑る姿が恨めしい。しかし、ガイラーにしろ猪谷にしろ始めは我々と同じだったのだと自分を慰めて、上曽コーチの指導を受け練習する。安全運転、ボーゲンスタイルのH君、ギャップも新雪も踏み越えて行くが男の生きる道と、竹を割ったような一直線の気持ちの良い滑り方をして溝に落ちたM君等と皆独特の滑り方をし久し振りの好天に恵まれた谷川岳を見ながら雪遊びを楽しんだ。


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