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三ツ峠集中山行 天上山コース
牧野 盛治

山行日 1963年6月9日
メンバー (L)牧野、野崎、片岡、印牧

 河口湖駅を休む間もなく2時50分発。段々と霧が降りてくる。雨が降らなければよいがと心配しつつ、急ピッチで天上山目指す。昼の賑わいをよそに、夜の天上山は不気味に静まり返る。これから三ツ峠まで迷うこともない一本道。相変わらずのガスにいささかうんざりするが、高度を上げるにつれ薄くなる。果たして送電線鉄塔まで来てすっかり明るくなると背後に富士の秀麗なる姿が現れ始め、やがて御来光の足元は霧の海でビッショリ、飛び込んで泳ぎたくなる。高山並みの雲海にしばらく見とれる、こんなに良い天気になるとは何と幸せなことだろう。
 木無山までしばらく緩い登りが続くが、雲上の快適なプロムナード、5時半に木無山到着。予定より1時間も早い急ピッチ、女性達もバテずによく頑張ったものである。
 三ツ峠頂上までもう一息、南アルプスが指呼の間にある、展望は素晴らしい。6時頂上着、どうやら我々が一番乗りらしい、それでは小屋で寝て待つとしよう。


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