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川苔山集中山行 赤杭尾根コース
内藤 晴次

山行日 1963年4月21日
メンバー (L)内藤、小河、藤田、遠藤、溝越

 古里駅で逆川コース班と頂上での再会を約して下車。今日のパートナーは刑事に間違えられたという藤田、髭面の遠藤、赤杭尾根コース一の色男小河、それと内藤の4人だ。踏切を渡り、寺と神社の間を行くと地図上の道の通りかなりの急登をさせられる。尾根に出る頃、皆の額からは玉の汗、中でも遠藤のは強烈だ、汗の中には顔があるみたい。ようよう水も滴るようないい男のヤジも飛ぶ。
 稜線の緩やかな道を2、30人の団体の後ろにつく、あまりだらだら歩くので我々は先に失礼する。林の中を登り続けると赤杭山だ。山頂にはトランペットを持った団体がいるので敬遠し桃の木平に出る。一本立てていると溝越が顔を赤くして遅れて着く。ここで5分の小休止の後、布滝沢の頭の右手を大きく絡んでいく。そして急なジグザグの登りとなる。溝越が遅れ気味だ。歩きっぷりから見て空腹なのかも知れないので問うと、寝坊したので朝食べてこなかったとのこと、休んでからまだ10分くらいしか歩いていないが鞍部に出た所で溝越の腹の虫のクーデターを鎮圧するため、トップの藤田にストップをかける。
 小刻みの登りを繰り返し、真名井の頭を左に捲いて、やがて狼住所(おおかみすんどう)の道に合う。川苔山頂が見えてくる。溝越に変わって残りの者が空腹を訴えるが山頂へ5分も行けば良いので頑張らせる。かなりピッチを上げたせいか、12時35分に一番乗りで着いた。

〈コースタイム〉
立川(8:13) → 古里(9:35) → 稜線(10:15) → 赤杭山(11:10) → 南の肩(12:10) → 川苔山(12:35)


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