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三峰祭り報告
実施日 1964年7月18日~19日
メンバー 宮坂、長久、小沢、原口、小島、佐藤、内藤、山本(敬)、山本(政)、川口、野田、播磨、酒井、別所、溝越、牧野、渡辺、浦島、椎名、市川、長谷川、内田、片岡、小池、横田、高田、他1名

 7月18日土曜日、小島、野田、溝越、牧野の4人で先発。30人分の食料等で特大のキスリング。ホウキ沢ヒュッテの先に絶好のキャンプ地を見つけ、早速薪集め。この4人の活躍で全ての支度が出来上がり、後は全員の顔が揃うばかり。やがて原口、椎名のお2人が到着。続いて佐藤、別所君が自動車で乗りつけ、6張りのテントが張られ、テント村が出来上がる。
 やがて後発の全員が揃い「腹減った、腹減った」との切ない声に食当手作りのオデンにかじりつく。その前にヤゾー氏の音頭で「モートー」の掛け声も勇ましく乾杯。大鍋二つに一杯のオデン種も見る見るうちに減ってゆく。アルコールの方はというと、これもまた忽ちのうちに空き瓶の山(それ程なかったよヨネー)。腹いっぱい、アルコールも適度にまわったところで、ファイヤーを点火。それを囲んで山ヤオンチのホエル如き合唱。ファイヤーを囲んでの歌声は実にヨキココチゾスだね(教訓:なんてったってオンチの中に居るんだもん、うまく聞こえるヨネ)。
 手許に配られた歌集も忽ち歌い尽くす。アルコールに酔ってクダをまいている連中も居て大いに賑やか。歌も出尽くし、自己紹介に移ると次々と口の悪い連中の槍玉に挙がってゆく(教訓:なんてったって人のアラを探すのは愉しいやね!)。
 やがて騒ぎ疲れて各々天幕の中に潜り込む。一張り隔離病棟のようになっているが、雀荘「ミツミネ」。雀卓2台を持ち込んで徹マンをやる雀狂が8人集合、早速ジャラジャラとやる。この頃から雨が降ってくる。夜も更けてくると雨が強くなり、風も強くなってくる。それでも「チイ」だ「ポン」だと景気の良い声が聞こえてくる。しかし、さすがに昼間の疲れが出て、上まぶたと下まぶたが仲良くしてしまう。切りの良いところで閉店。雨でビショビショの冬天の中で寝る。
 翌朝も風雨強く、天幕の中でボヤきながらお菓子をボリボリ。朝食を作る気もせず天幕訪問。そうこうしているうち、雨が小降りとなりやがて止んでしまう。早々と食事を食らい、全員で西沢の下棚、本棚を見物に出かける。前夜からの雨で滝は素晴らしい眺めだ。しばらくその景観に見とれてテント村に帰る。テントを撤収、西瓜を食べてこに三峰祭りを終わったのである。
 第1回目の三峰祭りも盛会のうちに終りました。私達係もホッとしております。初めてのこととて何かとぎこちない点も多く、ご不満もあったことでしょう。私共も色々と改めるところはあります。来年の「三峰祭り」は、今回を土台とし更に楽しめるよう企画いたしましょう。ともあれ、天候不順にもかかわらず予想以上の参加者があり、祭りの目的たる会員親睦という意味で、大いに意義があったと自負しております。特に遠路から参加してくださった長久、小沢、長谷川の諸氏、それに先発してくれた4人の人達には感謝の念でいっぱいです。
 この祭りは、これから毎年恒例になるでしょう。また機会ある毎にこのような集いを開きたいと思います。名前だけで顔を知らない人達もどうか奮って参加して下さい。
ー 係一同 ー


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