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表参道コース
原口 藤雄

山行日 1965年6月6日
メンバー (L)原口、播磨、椎名、他

 一行より一足遅れて吾野から根古屋行きの臨時バスに乗り込んだ。バスは正丸峠で客を降ろし、根古屋登山口に着く。バス停から左への道をとり、秩父セメントエ場の白煙とうるさい音のする横瀬川の橋を渡り、右側の広い道を汗をふきふき久し振りののんびりした歩調で歩き始める。いたる所で石灰岩の採石場があり、ダンプが土ぼこりを上げて通るのを横目で眺めながら、ピッチを速める。しばらくすると道は大きく廻り込み、狭まくなり、妻坂峠への道と分かれ、大きな木の鳥居があってその下で大休止。道は急に細くなり、右側に農家が1、2軒あり、少し歩いた所にマス釣り場があって20cmくらいのマスが群をなしている。ソーセージを小さくきざんでエサにしている。どんなバカでも釣れる事うけあいで、エサがなくとも釣れる由、魚の方から飛びついてハリにかかってくれる。しばらく見物し、生川の沢沿いの道を通り、見事な滝の前を横切り、ジグザグに曲った静かな杉木立の下を一里から始まり50数里の石垣に導びかれ、わずか2ピッチで頂上に着いた。
 頂上には西島さんら一個連隊のモートーに迎えられ、ガスで何も見えない三角点まで往復、その間、西参道コース組とも合流し、途端に賑やかになり、我等一行のみの漫才でガスも飛び、視界が開けて、まずは目出度しというわけです。

〈コースタイム〉
吾野(9:30) → 根古屋(10:30) → 大鳥居(11:00~11:30) → 武甲山頂上(14:00~15:00)


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