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三峰祭り
西島 徳充

山行日 1965年7月25日
メンバー 西島、小島、原口、山本(敬)、野田、内藤、播磨、溝越、横田、牧野、椎名、内田、五十嵐、他2名

第一幕
舞台 奥多摩鳩の巣渓谷、辺りは多摩川の奇岩怪石に包まれ、全てがせせらぎの音に消される。
   大天幕2、小天幕2
 涼しい渓谷、岩の上あちらこちらに立てられたローソクに点灯されて美しい。先発の作ったおでんの匂いによって舞台は始まる。
 "三峰の発展のために"乾杯、ジャイアントビールはまたたくまに空になり差入れの度の強いアルコールが入る頃には、蛮声、奇声、ウナルものあり、"俺は三峰の山男、おなじお前も山男、どうせこの世に住んでても、女にもてない山男"三峰劇団は美男美女ではあるが、音楽的才能は駄目である。

第二幕
 河原に長々と寝入る者を数人で天幕に入れる。夜は更ける。そして大人の時間は始まる。大人が童心にかえる。自然、奥多摩の自然は何も言わない。積木は立てられた。4人の若者はその観賞に忙しい。リーチ、ツモ、ポン、カン、その声はせせらぎに消される。

第三幕
 渓谷から舞台は変り、氷川の屏風岩。自然を愛し童心を好むものはついて岩小屋にたてこもってしまう。
 C峰のスラブ、スリップ、観衆は手に汗を握る。団地を信用したのがいけなかったのか?
 A峰岩小屋横の松の木利用のチムニー登り、ショパイ、ボヤケ若者、ついにスラブを登る。女性まけじと枯木ガリーを登り、大休場で合唱、氷川の町の展望よし。

第四幕
 2台の車と、1台のオートバイは全員を乗せて一路東京に向う。三峰の明日の発展を秘めながら。
 会の発展は"会員の和"にある。長い歴史には解散寸前の時代もあったが、その時こそより強い力が発揮されたものだ。その伝統を今後の発展の基礎とし頑張って行きたい。


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