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山の歌

(1) 山で歌を歌うということは非常に愉しいことである。山の歌に限らず色々な歌が出てくるものだ。ここでは山に関係のある歌を挙げてみた。先ず、最もポピュラーなものとして雪山讃歌がある。アメリカ民謡から曲を取り、西堀栄三郎訳詞のこの歌はあまりにも有名である。一番の歌詞は一寸いただけないが...。

(2) 雪山讃歌と同じくアメリカ民謡から「アルプス一万尺」がある。色々替え歌を作って歌うと一層面白い。替え歌の部類にズンドコ節からの「谷川小歌」、ダンチョネ節からの「剣小歌」、あるいは「新人哀歌」等、山男の心情を切々と歌ったものがある。

(3) 山ヤのテーマソングとして「山男の歌」もあり、ダーク・ダックスが歌って一躍ヒットした。これより前に売り出された「第二の山男」も非常に良い歌である。哀愁を帯びた「北帰行」しかり、明るい「青春は雲の彼方に」しかりで、これらはいずれも歌声喫茶で歌われていたことは注目に値する。

(4) 歌声喫茶での大ヒットは「いつかある日」美しいメロデーもさることながら、詩の美しさも万感胸に迫る思いがする。これに類似した歌に「山への祈り」「だびは燃える」があり、どちらも遭難死した魂を悼んで作詞・作曲されたもの。この歌を歌っているだけで妙にシンミリしてしまう。

(5) キャンプソングとしては良く知られた「おお牧場は緑」「オオ・ブレネリ」等、明るく軽快な歌である。尾瀬を懐かしんだ「夏の想い出」はあまりにも有名。
 キャンプファイヤーを囲んで歌うと一層良さがわかる「一日の終り」、その他「山は我が家」「山での一日」等がある。イタリヤ民謡の「山の大尉」や「フニクリ・フニクラ」もよく知られていよう。

(6) 輪唱はハイキングの下山時に5~6人で歩きながら歌うと愉しい。「静かな湖畔」「親子丼」「うるわし春」等があり、他人につられないように歌おう。
 動物の鳴き声を入れた「ピクニック」、明るいコミカルな「ザックを背負って」、法大山岳部の歌であるが今は岳人の歌となった雄壮な「エーデルワイスの歌」がある。

(7) スキーの歌として小学唱歌「スキーの歌」があり、歌っていると雪の斜面を滑っているような錯覚になる。青森の岩木山に歌う「シーハイルの歌」、スキー後の憩いを歌った「山小屋」等がよく歌われている。

(8) その他、山の歌とは一寸趣を異とするがラジオ歌謡から昔懐かしい「山小屋の灯」「山の煙」「あざみの歌」あるいは「青い山脈」、最近では「山の友」「遥かな友」等々、素敵な歌が沢山ある。機会あればこれらの歌を歌おうではないか。

ー完ー


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