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山と車

 山も車も危ないものだと誰かが言った。その理由は、新聞を見ればすぐ分かるということだ。山で遭難、都会で交通事故、実に我々は現在大変な時代に生活していると認識せざるを得ない。この山と車の関係を考えてみると、身体のコンデションが悪い時に車を運転したり、山に登ったりすると事故に結びつく。両方とも若者に好かれる。しかし、俺は思う。今の若い人が車ばかり乗り回して歩くということを嫌えば、当然登山というものはなくなり、山は単に見るだけのものに過ぎなくなる。山の事故は無くなり、やまは綺麗になるであろう。反面、車の事故は増えると思う。歩くということに楽しみ感じる人が多くなったら登山人口は増え、山も多少汚れると思うし、山の事故も増えると思う。どっちにしても事故というものはなくなりはしないのだろうか、俺は山も車も好きだ。両方をうまく使うには、山の領分の時は歩き、そして本当に車を使わなければいけない時のみ車に乗ればいいのではないか。今は車の領分が多すぎるような気がする。都会に住む我々はもう少し自分の脚というものについて良く考えてみる必要があるような気がする。


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