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丹沢集中登山 春岳
山本 義夫

山行日 1969年4月20日
メンバー 山本(義)、横田、播磨、本多

 小田急伊勢原駅で大山川に登る野田さんらのパーティと別れ大秦野で降りる。町でスキヤキの材料を仕入れ、バスで蓑毛で降りる。バス停の売店前で朝食にするが例の通り食料なし。播磨、本多さんから頂く。10時出発。春岳川に沿って10分ほど行くと、モートーの声がする。後ろを振り返ると第一銀行のパーティと一緒の西島さんからであった。二つ目の堰堤の河原を渡って林道に這い上がり、しばらく行くと春岳沢の出合に着いた。
 適当に残雪があり、2~3mくらいの小滝の連続の快適な登りであるが、トゲを持っているアザミやバラがしつこく、足や手にかみついて登り難い。ようやく三段テラスのF16に着く。柏木林道に登っている人影が望まれた。すぐ最後のF20の滝であるがホールド、スタンスがしっかりしていてたやすく登れた。
 10分ほど休み、11時10分出発する。F20の上から沢は二つである。そのまま右の沢を直進する。ここまで来ると雪も多くなり、浮石があり緊張する。F20から100mほどでこの沢最大の15mくらいの棚に出るが、岩がボロボロで落石もあり、おまけに雪で足が滑り登り難い。最後の棚は中央の岩盤が被り気味である。先ず左を横田さんが登り、播磨が登る。本多さんと私は右の草付を登るが、木や笹藪で登り難く一旦下に降りて左を登る。
 棚上からいよいよガラ場であるが残雪で落石はないが、膝まで潜るラッセルをやらされる。腹も空き、疲れが出てきた頃ラッセルも終わり、12時30分、ようやく参道に出た。
 参道は雪融けの悪道であるが、20分後大山に着いた。10分後、大山川に登っていた溝越、鈴木が着く。30分後、野田さん、佐藤さんが着き山頂でスキヤキを食べ、例のバカ話で時間を過ごす。


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