山行日　1970年4月19日
メンバー　野田、溝越、小池、山本(義)、今村

　前夜、最終電車にて氷川バンガローに泊る。わずかなアルコールを手に、遅くまで話し込んでしまった。寝不足で、はれぼったい目をこすり駅へ、バスは出た後で、タクシーで川苔橋へ向かう。晴れそうだった天気は、林道を歩き始めると雨になってしまった。普段でさえ滑り易い沢のこと、雨ではたまったものではない。直登、高巻あり時には、ドボンもあり、雨はひどくなり、沢は単調となり、不貞腐れ気分だ、途中かなりの伐採地あり、沢は小枝で埋まり、沢よりだいぶ離れる道もある。ウスバ林道を越えた頃、ようやく雨は止み、濃いガスがたちこめている。少しの間、涸棚が続き、ザラザラの急斜面を直登し背丈を越す笹藪に入る。それでも、ただ一直線に進むのみ、いいかげん嫌になる頃、モートーのコールを交わす。笹藪の中に缶やゴミが目につき、山頂が近いことがわかる、ピッタリと山頂に出た。何も見えない山頂だというのに腰を降ろす場所もない程、混み合っていた。