山行日 1970年9月27日
メンバー 野田、五十嵐、境、渡辺、小島
セドの沢へ行く連中と別れ、我々は本谷を登る、丹沢の中でも代表的なこの沢は、登行者も多いのだろう、ちょっとした滝には、鎖がセットされていて、もはや沢登りの技術など必要のない気がする、なんて思いながら登っている内に、どこをどう間違ったのか本谷でないい所を登っているのに気がついた。時既に遅く、稜線もすぐなのでこのまま、詰めてしまえと、ガラガラの沢筋を登っていると、すさまじい音をたてて、石が落ちて来た。思わずそばの岩かげにと思ったが、そんなものありゃしない、仕方がないので、ガラ場にヘバリつく、石も途中で止ったらしくホッとして、登行を再開する、草つきを越し藪漕ぎをちょっとやったら登山道に出た。登山道を塔ヶ岳頂上へ行く、頂上には多勢の人達が休んでいた。しばらくすると、セドの沢の連中が頂上に到着した。一休み後、全員で大倉尾根を下山する。