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丹沢集中山行 セドの沢右俣コース
鈴木 嶽雄

山行日 1970年9月27日
メンバー 播磨、溝越、横田、鈴木

 朝、やけに青い空がバンガローの窓からのぞく、朝飯を食べてから、小型トラックに乗り出発。戸沢から水無本谷に入る。始め臣岩の間を縫ってしばらく進むと、鎖のついたF1、皆無事、滝上に出る。ここがセドノ沢出合である。ここで本谷組と別れる。右の沢に入ると、セドの沢のF1である。ツルリー、ザアー、ボチャン、誰かさんが滑って滝壺に落ちて濡鼠のお粗末でした。すぐ二俣になり我々は右俣に入る。手頃の滝を右に左に登り進むと、前方に水無川流域一の二段の大滝が、岩壁を割って落ている。クライマーがザイルで登っていた。我々は右の巻道を登る。さらに進み最後の滝下で休む。一見かるく登れそうな滝だがハングしている滝でなかなかむずかしい滝を、横田さんがシャクトリ虫のように取付いている。おれたちは岩よりラーメンの方が良いな。横田さんが、ようやく登り降りてきた。皆んなでラーメンを食べる。しばらく休んでから左より巻いて登ると、最後のガラ場にでる。一登りで稜線に出る、意外に近かった。
 「モートー」、左俣よりも、「モートー」が返ってきた。表尾根を塔の岳へと進む、新大日を過ぎた所で左俣の連中に会う。ここから思い思いのペースで塔の岳へと登る。頂上には本谷の連中がおり合流して一休み。いよいよ大倉尾根を下る。花立のだいぶ下より、戸沢への道に入る。すごい下りで膝がガクガク、嫌になる頃、戸沢出合に付く。小型トラックで渋沢まで送ってもらい、駅前の食堂でビールで一パイでした。


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