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大岳山集中登山 海沢コース
杉原 真紀子

山行日 1971年10月3日
メンバー 鈴木、斉藤、松本、杉原、広田、大島、宮坂

 なんとなく寝れないまま、朝が来てしまう。みんなと別れ、8時半頃バンガローを出発し海沢に沿って林道を歩くこと1時間あまり、寝不足のせいか、体がとてもだるく、林道が長く感じられる。林道から山道に入り、少し歩くと、「三段の滝」がある。滝つぼはとても深そうで、飲み込まれてしまいそうである。海沢というのは、想像していた沢とは、少々異っており、途中、階段がついていたり、巻道もとてもしっかりしたものがついている。あけびの実を見つけたので、それを皆んなで食べてみたが、あまりおいしいものではない。静寂な感じのする「ねじれの滝」を過ぎ、高さ25m程の大滝へ着く。短い時間であったが、水しぶきのため寒くなってしまった。ここよりしばらく登った所で昼食とする。これで沢も終りとなり、これからは、単々とした山道を行くのである。登りは意外と急で、15分進んで休憩をくり返し、藪漕ぎをほんの少し。前方に大岳山の頂上が見えて来た。「モートー」の声に「早くあがってこいよ」の声がかかり、元気を出して頂上に向う。頂上では、みんなたき火をかこんで、二人の小さなお客様に笑いを誘われている。越沢の人を待って、御岳山に向って下る。


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