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生藤山集中登山
登里尾根コース
長久 鶴雄

山行日 1972年5月21日
メンバー 小島、原口、稲田、今野、長久

 上野原駅着は列車の関係上、午前10時を回った。原口君を待って出発となったがバスの時間まで1時間近いのでタクシーで行く。
 御霊で降りるところをウトウとして上岩北詰まで行ってしまい、地図上の現在地を確認できずちょっと困ったが、農家に立ち寄り水を補給しながらやっと登里尾根の最北側の道と判明する。
 沢沿いの道を15分くらいで山の神に着く。ここからは植林の間をジグザグに急登するが、ひんやりとした空気で快い。一息入れる地点は木も切り払われ富士の眺望が素晴らしい。20分くらいで尾根道に出る。尾根道は平坦で桜などが植えられ遊歩道の感じであるが眺望は素晴らしく良い。紫に煙る丹沢山塊から三ツ峠、大菩薩の連嶺と残雪豊かな富士、押し寄せる山のうねりの一番手前は乱波の道志山塊である。いつしか30年の昔の若き日を思う。
 生藤山はもう指呼の間である。柏やうつぎ等の灌木の間を登るとなしに登るうちにひょっこりと三国山(三国峠)に着く。甲斐・相模・武蔵の国境でこう呼ばれているが山らしいものはない。生藤山は右手5分くらいであるが尾根筋の道が不明瞭で巻道のハイキングコースをしばらく行ったり来たりしてしまう。
 ハイキングコースから南側に忠実に尾根を急登するとやっと生藤山三角点だ。一番先に到着しモートーの合図を送ると柏木野班と川乗班から応答あり。時に正13時。
 山頂集合終わり午後2時。例によってけんちん汁で満腹となる。帰路は五十嵐君の子供さんもいることだし、一同20名で登里尾根を一気に御霊に下る。山頂15時半出発、曇天となったがかえって暑くなく幸いした。山菜採りの人達が五十嵐君の坊やに声を掛けたり、植物採集などしながら下った。御霊に着いたがバスまで1時間あるとのことで一同アイスキャンデーで喉を湿らせ、まだ歩き足りない連中は上野原まで歩き、バス組とほとんど同時刻の6時5分には上野原駅に着く。列車が満員でそれぞれバラバラに帰路についた。

〈コースタイム〉
上野原(10:30) → 上岩北詰(10:45~11:15) → 登里尾根(11:55) → 三国山(12:35) → 生藤山(13:00)


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