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三頭山
稲田 竹志

山行日 1972年8月27日
メンバー 宮坂、稲田、今村、中川、江畠

 夜の12時頃、奥多摩湖の馬頭トンネルの所にかかるドラムカンの浮き橋を渡り、最近出来た自動車道路に出た。ヘッドランプで照らしながら登り口を見つけるのに一苦労。
 まぶたが半分閉じたまま登り始める。中腹より見る月明りに映し出された湖の夜景はとてもきれいだ。昼間はゴチャゴチャしている湖もこうして見るとなかなかムードがある。湖の方を何度となく、ふり返りながら進むうちに、やっとまともな登山道に出た。イヨ山を経てツネ坂峠で朝食と仮眠して、またまたデンデン虫もびっくりするほどのスピードで?登りながらもやっと三頭山に辿り着いたのが昼の11時頃。
 どこかの歩行者天国のように思っていた、奥多摩のイメージもなく、ここで他の登山者に初めて出逢い何となく嬉しかった。
 なかでも、傑作だったのは、途中にあった道標に○○山まで38分!とか三頭山まで62分。なんて具合いに、バスの時刻表並みに細かく書いてあるのには「さすがに東京だなあ」と感心した。
 桔梗、撫子、つり舟草、たむら草と、この程度の花の名前は覚えたが今度来る時までに、僕の記憶にあるかなあ。
 まあそんな事より、3ヶ月も続けていた禁煙もどこへやらで、先輩からタバコをタカるのに大忙し。今回の山行で覚えたことは先輩曰く、「山でのタバコは、高いヨ!」デシタ。


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