山行日 1972年10月22日
メンバー 稲田、春原
今日は春原さんと二人きりだ。山梨市駅より切差まではバスで50分。山に吸い込まれるように二人で動き出す。これで晴れていれば何とロマンチックだろうか。生憎終始小雨に降られっぱなしでしたが。帯那山の頂きまではジープが通れるという道があるが、現在は山頂にある無線中継所が使われていないので草だらけ。大きなカエルが通せんぼしてたり、カニが道を横切ったり。
何の苦もなく山頂には着いたが止めは止みそうになく休憩小屋を出る。ここより弓張峠間の藪は酷い。靴には水がたっぷり入りジャボジャボ騒ぎ出すし、薮のおかげで道に迷い峠に出られず、植林をやっておられる家の所へ下った。こんな日に山腹より見下ろして古びた家の煙突より白い煙が上がっているのを見ると何となくホッとして嬉しくなる。ちゃっかりとお茶を御馳走になり、ストーブで服を乾かす。昼過ぎには林道を下って、今日は万事早目に切り上げ昇仙峡を見物。家に着いてから靴を脱いだらこれが自分の足かと思うほど、ブヨブヨとスルメのようになっていました。どうもご苦労様。