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倉岳山~大地峠
川田 昭一

山行日 1973年2月11日
メンバー (L)川田、別所、稲田、長崎

 冬の日溜りの中を去年は大地峠から高柄山~上野原へと歩いて見た。今回の例回山行はやや歩く道のりを増やして、倉岳山~大地峠という日帰りのプランだ。8時半鳥沢駅に着く。2月号の山渓に倉岳山が紹介された事もあって登山者がかなりいるのではないかと思っていた予想がかなり当たって、扇山へ登る人と倉岳山に登る人でプラットホームは、賑わっていた。駅のすぐ下を流れる桂川に掛かる紅吹橋を渡り、倉岳山の麓の小篠集落に入る。家々の庭先には、八分咲きの白梅が咲き、季節感に包まれている。鳥沢駅から20分位で倉岳山から流れ出た、小篠沢を一旦堰き止めて作られた貯水池の横に出る。地図上等高線400mくらいの所から沢身を離れて倉岳山のピークから北西に派生している尾根に道を取って登り始める。しばらく登って、後を振りかえると、扇山が真近に見える。小金沢連峰、滝子山等が大月の町を手前に入れて高々と見える。倉岳山の三角点は東西に長くなった馬の背の東端にある。三角点から登ってきた時に視界に入った山は見えず、逆に丹沢の山々更に赤鞍ヶ岳が視界に入ってくる。倉岳山の南面はほとんど伐採されて、乱採もいき過ぎだと思う。こんな低い山から木を切り出しても材木が足らなく材木の値がバカ高いなんて不思議だ。頂上から急な下り道を取って立野峠へ向かう。立野峠から寺下峠までは大小のピークを六つくらい越しての道のりで、あまり良く整備されていない。この辺まで来ると倉岳山の頂上に沢山いたパーティも我々のパーティだけのようである。この様子だと寺下峠~大地峠~四方津までの間、他のパーティに遭わずに行くような感じである。寺下峠から大地山(860m)までは大小三つのコブがあり、相変わらず縦走路には藪が蔓延り、目を細目にしたり体をくねらせたりして藪枝から身を守りながら進む。大地山を越え大地峠まで来るとさすがに藪道はなくなり、立派な道をただ川合集落へ下るのみである。四方津の駅に着いたが、駅の周辺には食堂なんていうものが必要ないのかそれとも、開店はしたが客入りが少なくすぐ店じまいにするか、兎に角食堂がないから下山後の落ち着いて一杯という訳にはいかぬようだ。ただし、どうしてもアルコールという人には酒屋がありますよ!!参考に紹介します。駅から甲州街道を大月に向かって歩いて50mくらい先に一軒と、もう一軒、大月に向かって駅のすぐ左下改札口から徒歩5分、以上2軒あります。

〈コースタイム
鳥沢(8:35) → 見張場(10:00~10:05) → 倉岳山(10:55~12:30) → 立野峠(12:50) → 舟山(13:55~14:20) → 寺下峠分岐(14:30) → 矢平山(15:05~15:25) → 大地峠(15:35) → 林道出合(16:30~16:40) → 四方津駅(17:00)


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