勧めにより日本登山学校に4月9日から6月20日までの間入学しました。登山学校と言ってもスイスなどに見られるような国家的なものではなく、岳人らの好意で運営されていて、塾のような感じである。校長である川崎氏らは将来充実化して日本登山界の軸たる存在に築き上げようと考えているらしいが、実現は難しいように思える。
日本登山学校の指導体系は、校則第一条に見られるように、「本校は安全登山学の確立による遭難事故の防止、指導者の養成、実技、マナーの習得を含めその人間形成を教育の基盤とする」に要約される。つまり、登山学の培いと体力・気力の養成、自己限界での行動、大自然を愛する心により後代を継ぐに足りる有為の社会人たりうることを目的としているのである。
また、日本登山学校では本科生、研修科生、準指導員、指導員と進むようになっている。
授業内容であるが、中村純二氏による登山の魅力、星川和男氏によるザイル教室、坂口伊助氏によるクライマーの心得などが語られた。しかし、大半は川崎氏によって行われた。
また、授業は講師の都合で中止になったり、組み替えられたり、登山を体系的に教えるということはない。授業に於いて特筆することは別にない。
最後にテストが行われたので問題を記しておく。
1. 登山の心得とは何か具体的に述べよ。
2. 落雷による感電の処置、および雷を避ける術を述べよ。
3. 雪渓技術と落石対策について述べよ。
4. 何故、天候は西から変わるのか述べよ。