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小常木谷 私が三峰に入って、初めての山行
勝田 保裕

山行日 1974年9月15日
メンバー (L)野田、北林、別所(進)、別所(由)、平、春原、庭野、甲斐、勝田、他1名

 前の日から胸がどきどき、ちょっと興奮気味に、立川の駅に15時15分頃到着。青梅線ホームで一緒に行く人達を捜してもおられず、しかたなしにホームの端の方で心細く待っていると中央の方から来た春原さんと平さんを見つけてほっと一安心。
 立川のホームで食べたパンの味今も忘れじ。三人で、明日、明後日に登る沢などの、雑談している間に、今度の沢登り合宿参加者全員16時に集合。
 16時20分頃の電車で奥多摩に向う車中においてザイルの結び方など覚えながら、奥多摩駅着、ここよりバスにて丹波に向うのであるが、バスの発車まで時間があり、腹も滅って来たし、隣のそばやで玉子うどんを食べたけれど、まずくて、でも腹の足しにと無理して食べる。そうこうしている間に時間も過ぎ、バスが来たので車中の人となる。
 丹波まで1時間05分程かかり、丹波に19時20分頃到着。これより青梅街道を上って小常木、火打石の出合に向い、着いたのが20時過ぎ、テントとツェルトを張って食事をして寝たのが22時30分頃、興奮気味のためなかなか眠れず、明日の沢登りのことなど考えているうちにいつしか眠ったらしく、朝目が覚めた時の眠いこと、寝不足かなと思いながら朝食を摂り、出発の準備をする。ワラジを履くのは初めてのため、濡らすことも知らず、教えていただいたりして準備OK。まず体操をして、いざ出陣という心境で歩きだす。すぐ大常木林道と沢伝いに行くものとに分かれてしまい、私は別所さんの後をついて林道を行ったのですが、沢に降りる道が判らず段々と登ってしまい沢に降りるところがないので分かれ道の所まで引き返したのですが、沢伝いに行った人達の姿がもう見えず追い着くために速足で沢をどんどん登って30分くらいした時、皆の姿が見え一安心。私、沢登りは初めてだったのですが、別所さんの後を何とかついて行くことは出来たのですが、やはり疲れました。この時は未だ半分も行ってなかったのに。こんなに疲れたら先行き大丈夫かなー、何て心配しながら、沢登りというのは気持ちがいいなあーちょっと足が冷たかったのが気にかかったけど、これがもう少し早い時期に入っていたらもっと良かったかも。
 こうして滝を登ったり高巻いたりして沢も終わりに近づいて、最後の藪漕ぎも終わって尾根に出た時の気持ち?、尾根で飲んだコーヒーの味、美味しかったなー。


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