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春の集中山行 葛葉川本谷
久山 学

山行日 1975年6月8日
メンバー 別所(進)、別所(由)、宮坂、鈴木(竹)、野口、野田、久山、甲斐、多部田、真木、北林、庭野、松谷、木村、山本、長久、播磨、長久(美)(集中山行参加者全員)

 朝、6時に志木駅で野田さんと待ち合わせる。5分ほど遅れてきた野田さん、朝から缶ジュースを飲んでいる。話を聞いてみると昨夜酒を飲みすぎて急性アルコール中毒後遺症だそうで、いつもより元気がない。私の方はというと初めての沢登りに不安と喜びとで一杯で元気ありすぎ。
 新宿駅に着いて三峰の人達がだんだん集まってくる頃から私の方も元気がなくなり不安が募ってきた、と言うのは三峰の人達は山男らしくアルピニスト的な感じが強く、私などは同行を願える人物ではないように思われた。またこの頃から野田さんは増々体の調子が悪化してゆく。
 電車の中は少し混んでいたが、大体皆んな席を取れたようでした。ただ、野田さんはドアのところで一人うずくまっている。皆んな知らない人ばっかりなので頼りになる人がこんな状態ではと、増々不安になってくる。
 新茅ノ沢の人と別れ大秦野で降りる。いつもよりやはり硬くなっている感じがする。でも葛葉川をみるとやや落ち着いた。思ったより小さい沢だ。
 それでも登ってみると滝が多く私にはかなり手強かった感じです。これが初心者向きの沢だというのだから、いかに私はヘタなのかが自分でよく分かりました。
 三ノ塔頂上で集合して皆んなで話をしているのを聞いていると、意外と面白い人が多いように感じました。野田さん、調子良くなる。私はやはり来て良かったと思いました。
 帰りに皆んなで飲んだ生ビールがとっても美味しかったのも良い思い出でした。でもわずか1名だけは美味しそうに飲んでいるのを横目で見てたようでした。
 こんな何の才能も取り柄もない末端作業員の私ですが、これからもよろしくお願いします。


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