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新委員長になって
稲田 竹志

 三峰は設立の主旨からみれば岩のバリエーションやヒマラヤ等のハイグレードなものを目指すのではなく、あくまで趣味の範囲で山行を行う山岳会であると思う。従ってあまりハードな活動でなく地味に受け継がれてきたものだ。例会計画も楽しむ山として企画され、自由参加で全く強制のないサークルである。会則にもあるように「相互の親睦を図る会」である。「技術の向上」とは例会を積み重ね自己の体験により身につく技術や先輩の指導による技術であり、ヒマラヤのための訓練ではない。つまり、山行自体も目標がないが故に自由な山行が行えるのだ。ただ自由とはルールと秩序ある自由で勝手に何をしてもよいということではない。私としては会の有り様は今の姿で良いしこの方向を変える気はない。何も全員が北アに行くのが理想ではなく、各自の好みに合わせた活動こそ会の理想とするものである。しかし、一定レベルの技術に達した者により困難を求めるための指導が行き届かないのが現状である。これは新委員の課題として取り組んでいきたい。


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