トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ238号目次

上州武尊山
百田 茂義

山行日 1979年3月10日~11日
メンバー (L)稲田、鈴木(一)、杉野、百田

 上の駅に夜、9時30分集合の予定だったので私は9時10分頃に着きました。杉野さんが先に、次に稲田、鈴木(一)両氏が来られ夜行列車に乗車、一路沼田へと向かう。
3月10日
 駅より足代の安いタクシーで旭小屋へと向かうが雪で小屋まで行けず途中で降ろされる。嫌々雪路を歩くこと30分、旭小屋に入る。
 焚き火で暖を取り冷えた体が暖かくなってくると夜行の疲れが眠気を誘い出してくる。5時頃、シュラフに入って寝る。3時間は充分寝ただろう、8時に起き9時半頃旭小屋を出発するとオヤ!!トレースが付いているではないか、それも真新しいのが。我々のかなり先を6人のパーティ、京葉山岳会の人達が入山していたのです。
 空は曇り、景色はボケーとしか我々の視界に入らず黙々と歩くだけ、オリンピアスキー場への分岐点で先に休んでいる6人パーティと雑談を交わす。
 ここから先、雪は1mぐらいあり雪道を作りながら先のパーティと交代で登る。頂上には15時15分に到着、今日の行動は打ち切ってテントを張る。
3月11日
 低気圧のため猛烈な風が吹き始めテントがきしむ、足が冷たくて寝ていられない。4時半に起床、早々にテント場を去る。
 麓に向かって下るのだが下から吹き上げてくる風で舞い上げられそうだ。慎重に下ったつもりが何処かで判断を誤ったのか、オリンピアスキー場分岐点の辺りで道を間違え気が焦る。やっと赤い布を見つけほっとする。ロスタイム30分。
 旭小屋9時50分到着、頂上の幕場からロスタイムを含めても約3時間で下ってきたのだ。小屋から川場大野までタラタラと下ったが、思うに武尊縦走がしたかったのだ我々パーティは....。
 憎い低気圧ヤロメー。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ238号目次