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浅草岳山菜採り山行
小柴 芳美

山行日 1980年6月7日~8日
メンバー (L)伊藤、江村(皦)、岡部、赤沼、田原、小柴、渡辺

 6月6日、荻窪21時40分、車で浅草岳目指し出発。
 今回の山行は山菜採りが目的であるが、私にしてみれば蕗、蕨などしか知らないのでその他にどんな山菜があるのか楽しみである。
 7日の4時50分に入広瀬村に着く。道にはまだ雪が残っていたのでびっくりしながらテントを張り、8時に山頂目指し、軍手にビニール袋をぶら下げながら山の中へ吸い込まれていきました。
 登りながら蕨などを採っていくがなかなか思い通りに見つかりません。
 江村(皦)さんは私の知らない独活(ウド)やタラの芽など袋を一杯にしていくのを見ながら色々教えてもらいました。
 独活など道からそれてヤブの中に少し入っていき育ち過ぎれば硬くて美味しくないなど、山頂に着くまで勉強になりました。
 下山後、採ってきた山菜を種類別にしながら私は本当に食べられるのだろうかと思いながら並べていました。
 しかし、夕食の時間になり江村さんが天ぷらにしてくれて私はそれを恐る恐る口にしました、それがタラの芽だったのです。タラの芽にはトゲがついていますが口に入れた時の美味しさは言い表せません。ご飯も食べずに天ぷらだけで私は満腹感に浸りながら楽しい時を過ごしました。
 翌日の朝食の当番は女子三人でやることになりましたが、三人もいて一人もピークⅠなど使える人がいなかったのです。急いで田原さんに教えてもらいましたがなかなかできず何回もやりながらやっと点いたと思ったらピークⅠごと燃えてしまいびっくりしました。不安が残る中で私は眠りにつきました。
 8日、4時30分、雨の音で目を覚ましました。
 外でピークⅠに火を点けるのに30分かかってしまい、やっとご飯を乗せることができました。
 しかし、食事の時間になり私は穴があったら入りたい気持ちになりました。
 それはご飯がおかゆになり、味噌汁はフキノトウの苦味が出てしまいとっても飲めるものではなかったからです。
 その日私は惨めさの残る気持ちでお土産用の山菜を採りにいきました。2日目なので一人でも山菜を見つけられるようになりました。独活など沢山採れました。
 本当にこの山行は色々なことがありました。一つ一つ反省することであり、これからの山行のいい勉強になりました。
 これからもいろいろな山に行き自分自身を変えたいと思っています。


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