トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ243号目次

大幡川四十八滝沢氷瀑
麻生 光子

山行日 1981年2月8日
メンバー (L)広瀬、岡田、岡部、川又、麻生

 7日夜、富士急線都留市駅からタクシーを利用して宝鉱山バス終点まで入る。駐車場を利用してテントを張る。翌朝は晴れ、6時テントを出発。途中、狩猟犬がキャンキャン吠え落ち着きのない動作に何ともイヤーな感じを受けながら目的地を目指す。氷瀑までは踏み均された登山道に沿って歩き、四十八滝沢最下部5~6mの滝口に陣取る。
 既に数組のパーティが先に取付いていた。アイゼンでギザギザになっている氷の上を岡田さんがトップでザイルを張る。長年岩に取付いて練習している岡田さんの技術を目の前で見られることは嬉しかった。もっとも、それ一度きりで最初から最後まで私と岡部さんの確保で終わってしまったことはとても残念だったけれど、またいつか機会を作って一緒に行きたいと思っています。
 氷瀑は入会後初めての割にゲレンデよりやりやすいと思いました。12本爪のアイゼンは縦走の時、いつもけつまずいてうるさいと思いながら使っていたが、今日はこのアイゼンも持ち主に感謝されながら役目を果たす。
 アイスハンマーはないから広瀬さんのを借りてピッケルと2本で、無知の愚かさとばかり氷に取付いたまでは良かったが、途中左手のアイスハンマーが体重をかけた途端にズルッと氷を欠いて滑った。「しまった」と思った。どうやって体勢を保ったか覚えていないがどうやら周りの人には気づかれなかった様子。
 「いけない、ちゃんとしなくちゃ」と思い直し登り終え確保している岡田さんと川又さんの顔を見てニッコリ。それでも3往復して結構面白く遊んだ。
 今度はもう少し難しいところにも行ってみたいな。昼頃には氷も溶けてきたし、今日の夜は仕事も待っているので早目に切り上げてもらうことにする。私が他の人を連れて「氷瀑に行こう」と言える日があるかどうか。とにかく同行の皆さんお世話になりました。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ243号目次