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安達太良山スキー
稲田 竹志

山行日 1981年3月21日~22日
メンバー (L)田原、播磨、川田、稲田、岡部、中村、遊佐

 このところ連日のうだるような暑さの中で夏バテ気味ですっかり参っております。
 今日、勝部君と二人で仙ノ倉西ゼンに行ってきました。あの広大なスラブ、実に壮快で夏ならではの醍醐味なのです。
 夏は沢や岩、冬はスキー、雪山と季節感のある山を重点的にこれからやりたい。このクソ暑いのに尾根登りはもうゴメンと最近は横着しております。
 話は4ヶ月前の3月のことなのですが、安達太良へ山スキーに行ったんです。「それ書け!」の命令なので書きますが、なにせ古い話なので多少のいいかげんさはご勘弁を。
 ヨーロピアン髭の社長がリーダーにて総勢6名だったと思います。実は誰にも言わなかったのですが、小生このスキー山行がうまくいったら例会の槍沢滑降に参加を夢見ていたのでありまして....しかし、ああ無残、夢は夢、惨めなもんだ。カッコ良く滑降してくるはずが、滑降しないんですよそれが、ビンディングが具合悪く何回やっても付かない。やっとの思いで付いてもすぐ外れてしまいその繰り返し、挙げ句板だけが勝手に滑降してしまい「もう頭にきたあー」その板は安達太良山から粗大ゴミの山へ。
 しかし、板を担いで下るあの惨めさ。ありゃ経験したもんじゃないと判らんでしょう。槍沢どころじゃないね。
 だいたい安達太良山はケチのつく山で郡山の友人と14、5年前初めてスキーしにゲレンデに来た時は雪が少なく切り株だらけで散々すっ転んでコブを作ったり、擦りむいたりで面白くも何ともなく、それ以来印象が非常に悪くスキー嫌いになってしまった。だが冬には雪山だけというのも単調になり、ゲレンデに3、4度行って今回の参加になった次第。でもネ、来てよかったとつくづく感激しましたんですよ、これでも。
 シールでの登りも楽しいものだし、沼尻温泉から幕営地の山頂付近までは快適そのものでゲレンデスキーのあのやかましさとは違いまるで初めて雪山に登った時のような別世界を歩く気持ちでした。
 という訳で今度の冬の山スキープランを練っています。


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