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雪の磐梯山
川又 康司

山行日 1981年4月19日
メンバー (L)江村(皦)、播磨、岡部、川又、国行、植村、土田、鈴木(竹)、鈴木(嶽)

 「あれ、やはり今年は雪が多いよ、想像していた以上だよ」
 列車の窓から見えた磐梯山を見ての声である。雪の多さに驚きながら猪苗代駅へ降りた我々9人(江村、播磨、鈴木(竹)、国行、岡部、土田、植村、郡山で合流した山形の鈴木さん)は駅で朝食を済ませた後、猪苗代スキー場へ向かう。
 1週間前にリフトは止まったそうであるが、まだスキーには充分な雪量だそうである。誰もいないゲレンデをてくてくと登り始める。気温も低いため雪も締まっているので歩き辛いということはない。高度が上がるに連れて気温も上がってきてTシャツ1枚でも十分に歩くことができる。後ろを振り返ると猪苗代湖や町がよく見える。
 リフトが終わりに近づく頃には赤埴山は山も目の前に迫ってきた。結局、赤埴山は巻道を通りピークを踏まず磐梯山を目指す。雪に隠れた沼の横を通り川上温泉との分岐を過ぎると風も出て寒くなってくる。弘法の清水で昼食を摂り、頂上が近づいてくると安達太良、飯豊連峰も見えてくる。そして頂上。いつ、どんな山へ登っても頂上は気持ちが良いものである。記念写真も終わり第二の目標?川上温泉を目指して下り始める。
 ガレ場、樹林帯を過ぎ、川上温泉へ着いたのですが、何とこの時期は温泉はどこでも休みだというのである。全員がっかり。そのままタクシーで猪苗代駅へ向かいました。
 雪の磐梯山、考えていたよりもなかなか美しい山でした。


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