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御荷鉾山~赤久縄山
小柴 芳美

山行日 1981年2月14日~15日
メンバー (L)川田、岡部、小柴

2月14日
 自分の姿がまるでアヒルのように見えるかなあと思うほどのテクテク歩きの山行であった。
 林道、沢と御荷鉾山を目指して歩き出す。御荷鉾山には東、西の二峰あった。投石峠にザックを置いて東御荷鉾山に登る。周りの景色が良く見えた。
 西御荷鉾山まで長い坂の登りがあり心の中で早く着け、早く着けと繰り返していた。西御荷鉾山の山頂に着いたが見晴らしも良く細長い山頂であり、面白いなあと感じながら昼食を摂る。
 塩沢峠まではまじめに歩いて、ある程度になるとその上をスーパー林道というきれいな道が見える。そしてまたヤブコギをして。
 スーパー林道に負けないように登山道を歩いても、下には素晴らしい林道が勝ち誇っているようであった。
 しかし、雪の残っている場所をトラバースしたりして枯葉を踏みしめていると、やっと林道に勝ったぞと馬鹿な発想をしてしまった。塩沢峠を後にしても登山道を少し歩いただけで、後は林道をアヒルの如くテクテク歩きであった。リーダーの川田さんの姿が見えなくなるほどである。
 川田さんの姿だだんだん大きくなったと思っていたら、なんと川田さん立ち止まっていて今日のテント場を探していた。
 テントを張り、焚き火をして楽しい夕食となった。シュラフに入っても足がジンジンしていた。明日もきっと林道に負けないぞと思いながら眠りにつく。
2月15日
 曇り空であるが赤久縄山へ向かって歩き出す。最初から急登である。尾根伝いに歩いても下にはあの林道、そしてまた登山道、林道との繰り返しでやっと山頂に到着する。
 しかし、ガスで何も見えず。その上周りの木が高いために山頂のような気がしない。
 杖植峠を通り雪の道が続き登山道を下り、今回の山行も終わりに近づこうとしている。
 三つの山頂を踏むことができ天気も崩れることがなかったが林道がなかったらもっと良かったのにと思いました。


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