トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ244号目次

三ッ岩岳
渡辺 すみ子

山行日 1981年11月7日~8日
メンバー (L)川田、広瀬、国行、植村、安田、村山、岡部、渡辺

 11月7日、予定よりだいぶ遅れて朝9時45分に小立岩バス停よりバスに乗る。遅れた理由は車のガス欠のためであった。
 10時、小豆温泉バス停着、登山道入口にて朝食を摂る。朝食を食べた場所が傾斜していたのでオムスビを落とさないように気をつけながら食べた。
 10時半出発。所々に雪が見られる。登り始めてすぐに倒木が所々にあり、短足の私はこれを乗り越えるのに大変苦しんだ。しばらく行くと今度は沢があり、この沢を渡るのに約半数の人が濡れてしまった。
 12時に休憩をとった。この時に食べたミカンがとてもおいしかった。この日の中でこの時の気温が一番高く感じられた。
 12時50分、小沢にて水を入れスパッツを付ける。それからしばらく登ると旧道と新道の分岐に出た。ここで昼食を摂る。オムスビが少しパサパサしているようだ。
 登るにつれてアラレが雪に変わり、足元の雪の量が多くなり歩きづらくなってくる。
 15時30分、雪を避けて木の下で休憩をとる。そろそろ日が暮れるので幕場を探しながら登る。第一湿原手前の木々の間を幕場とする。雪が30cmほど積もっている。
 夕食の支度をしている時に私は頭痛と吐き気を感じ少し吐いてしまいました。時間がたつに連れて気分も良くなり夕食の時に食べた豚汁はとても美味しかった。食後は体が暖まったので疲れと一緒になり眠くなってしまい21時頃にはシュラフに入って寝てしまいました。
 11月8日、3時起床、すぐに朝食の支度を始める。私は自分の不器用さを感じながら皆んなの指先を見つめた。メニューは力ウドンと野菜炒めのようなものでウドンの量が多すぎて食べきれなかった。私が「作っているところを見ていたのであまり食べられなかった」と言うと、「そんなことではいけない」と言われてしまった。
 6時50分、幕場出発、積雪は40~50cm、少し下ってから皆んなで写真を撮る。この時座っている私は自分で立てずに手を貸してもらった。
 旧道と新道との分岐まではそれほど転ばなかったけれど、旧道を下る時は立っては転び、転んでは立つ状態で下った。登る時は新道を登ったけれど。もしこの急登を登ったとしたら大変だったろうと思った。
 9時50分、小豆温泉バス停着、ここで行動食を摂る。バスが15時までないので小立岩まで歩く。バスで15分だったので歩いてもそれほど時間がかからないと思ったけれども、田舎のバス停一区間はとても長く約1時間半、雪の中を歩いた。山を歩いている時は何も感じなかったけれど、この時は足の痛みが強く感じられた。
 小立岩から車で少し行った所で温泉に入り食事をしてから東京へ向かった。
 山に不慣れな私は、同行者の皆さんに大変お世話になりました。どうもありがとうございました。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ244号目次