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その1 天女山から赤岳
岡部 整子

山行日 1981年9月26日~27日
メンバー (L)江村(皦)、岡部、安田、国行、植村

 八ヶ岳は北八ヶ岳しか知らない私にとっては期待の山である。
 生憎の天気の中、甲斐大泉駅に降り立つ。駅より天女山登山口までタクシーを走らせそこから20分の登りで天女山山頂に着く、東屋にて朝食。交信を済ませ7時45分出発。トップは植村氏、次に私、国行、安田、江村(皦)の各氏がそれに続く。8時30分に交信したが、これは我々だけの勘違いのコール。その後傘を差しながら急坂を登る。私のペースは遅れがち、10時半前三ッ頭に着く。大休止の後11時に出発、三ッ頭手前の分岐に30分後に着く(三ッ頭はこの先5分ほど登った所だと後で分かった)。ここで昼食。三ッ頭を後にし権現へ向けて下り気味の道を進み13時、錫杖が1本ある権現岳に着く。頂上は風が強くガスっているが、時折霧がはれ眼下に黄葉した樹々が見られた。キレット小屋への一歩は長い長い鉄梯子の下り。小ピークを過ぎた後、樹林帯の下り一方となりキレット小屋に到着、14時30分。幕場から見える小天狗、大天狗の岩峰が紅葉を配して印象的だ。テントに入って間もなく雨と共に雷鳴が轟き一同びっくりする。夜、沢コースの二人も交えキレット小屋にてお酒を飲みながら話を弾ませる。
 翌朝、御来光を迎え富士山にひとしきり感嘆する。一足早い沢コースの二人を見送り私達も8時30分に小屋を出発する。ガレ場の石を落とさないように登り進む。
 真教寺尾根を分けその少し先で風を避け9時半過ぎ交信も兼ね小休止。この頃から朝の青空は消えガスっていておまけに風も強い。岩群の中を高度を上げていくとモートーが聞こえ、赤岳山頂には10時10分に到着した。他のコースの仲間たちも無事に到着し、12時30分、頂上を後に行者小屋へと下ったのでした。


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