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その2 夏沢峠~硫黄岳~赤岳
沼山 悦子

山行日 1981年9月26日~27日
メンバー (L)杉野、村山、沼山

 今回は無事に帰れてよかったと実感した山行でした。私達杉野隊の三人は松原湖駅からバスで稲子湯まで入りましたが、生憎の天候で晴れているかと思っていると雨が降ってきたり....今日一日もつか心配です。
 稲子湯、9時45分出発。なだらかな道を進んでいくと景色のきれいなみどり湖に到着、紅葉した山々が池に映ってとてもキレイです。しばらく皆で景色を眺めながら休憩、登山道は昨日の雨で水溜りができていて、その中に入っていかなければ歩けません。杉野さんは長靴でも履いているかのように進んで水溜りの中に入って歩いていきます。道々、杉野さんと村山さんの漫才(二人が話しているとそのように聞こえるんですよね)を聞きながら先に進みます。昼頃本沢温泉に到着。これから登る硫黄岳を眺めながら昼食。本当に紅葉がキレイです。本沢温泉を後に夏沢峠に着いた頃は天気もまだ良かったのですが、硫黄岳を登っている途中で遠くに聞こえる雷の音。だんだんガスってきて一寸不安。頂上手前で雨が降り出し、雨からアラレに変わり激しい降りとなって雷が近づいてきました。目の前でピカッと光った時はもう駄目かと思いました。杉野さんが危ないと判断して、途中で夏沢峠の小屋まで戻ることになりました。村山さんはちょっと不満のようでしたが、おかげで助かりました。
 翌朝は昨日と違って良い天気?だったのが硫黄岳の頂上に着いた頃、またガスってきて風もありコースを変更して横岳へ行かず赤岳鉱泉に下ることになりました。ここで初めてトランシーバーの交信ができました。赤岳鉱泉から行者小屋に着いた頃、日帰り組の播磨さんたちと会い、合同で赤岳頂上目指して進むことになりました。11時頃赤岳到着、他の隊の皆さんの無事な顔を見て本当に一息。周りの景色はガスっていて見ることができなくて残念でした。今回改めて山の怖さを知りました。そして女性二人の面倒を見ていただいた杉野さん、ご苦労さまでした。


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