トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ245号目次

三頭山
沼山 悦子

山行日 1982年2月14日
メンバー (L)岡部、播磨、鈴木(竹)、山本、広瀬、国行、鈴木(一)、高木、増田、桑名、岡田、市川、沼山

 2月13日、武蔵五日市の駅に着くと田原さん、山本さんの出迎えに会いました。車で先に来ていたようです。もう二人ともほろ酔い加減です。全員車に乗り込んで酒盛りが始まりました。時刻は2時頃、とても冷え込んでいます。車の中は皆の熱気で暖かいです。明日に備えてお酒好きの人達(本当に好きなんだから)を残して眠ることにしました。
 翌朝、6時45分頃五日市を後に田原さんの車で数馬まで乗せてもらい45分後に到着。田原さんも一緒に登るのかと思っていたら、ここでお別れ、どうもありがとうございました。数馬のバスの終点から橋を渡り人家の上を通りやがて峠道に出ます。道には思ってたより雪があり、ズック靴で来ていた人は滑って大変そうです。峠道は割と緩やかだし雪が積もった雑木林を歩くのは大変気持ちが良いです。出発から1時間20分くらいで展望の良い槇寄山に到着。富士山を中心とする眺めは素晴らしいです。
 槇寄山を9時頃出発して尾根上を歩き時折雑木林に入ったりしながら登ります。ハチザス沢林道の道を右に合わせてからは大沢山までの登りは少々きつく感じました。10時15分に大沢山に到着。もう三頭山まですぐです。大沢山から三頭山の避難小屋を通りひと登りで頂上に到着。11時45分に着きました。三頭山は西峰、東峰、中央峰の三つからできている山ですが、私達は眺めの良い西峰(広い山頂だな)で食事を摂ることにしました。お昼のメニューは豪華できりたんぽと豚汁です。食事当番の方ご苦労さまでした。
 天気はあまり良くなく日が照ったり、陰ったり、落ち着かない空模様です。日が陰るととても寒いです。やっぱり2月なんだなー。皆んなお腹もいっぱいになったことだし、まだ時間もあるので昼寝をする人や景色を眺める人など様々。遠くに青い奥多摩湖が見えます。天気がもっと良ければ最高なんだけどなー。
 のんびりしたところで1時には三頭山を出発、始めは比較的緩やかな尾根道が入小沢ノ峰まで続き、途中鶴峠や小菅への道をいくつか分けます。入小沢ノ峰から今回の難関のオツネの泣き坂の下りとなります。急な下りのうえ凍っているため滑りやすく木から木に掴まりながら降りなくてはいけません。昔、オツネという娘が恋しい人逢いたさに泣きながら山を越えたという。本当に泣きたくなるような急な坂でした(疲れたー)。ヌカザス山を下り、高度を下げるに連れて奥多摩湖がぐんぐん近づいてきます。イヨ山を越えるともうすぐです。目的地に3時24分着、後は皆んなで無事を祝って乾杯。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ245号目次