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モミソ沢
沼山 悦子

山行日 1982年6月13日
メンバー (L)伊藤、野口、堀田、広瀬、高木、川又、押樽、増田、村山、岡部、沼山

 沢登り、岩登りと聞くだけで危険で危ないと感じていたので去年は避けていたのですが、今年は挑戦しようと思い今回参加することにしましたが、ちょっと不安・・・・けれど村山さんが行くので心強いです。
 6月12日土曜日、夜8時に新宿駅に集合し電車に乗り込みました。渋沢の駅に着くで電車の中でシュリンゲの色々な結び方を教わったのですが、鈍いものだから何回も繰り返し教えてもらった。広瀬さんありがとうございます。渋沢の駅で村山さんと待ち合わせ。「やあやあ」「おまたせ」などと言いながらタクシーに乗り込んで10分くらいで大倉のキャンプ場に到着。夜10時を過ぎているので真っ暗、その中でテントを張り宴会が始まったのですが、少し騒ぎすぎてもうお休みの方からお叱りを受けてしまいました。申し訳ない。
 6月13日、6時起床、食当係は味噌汁を作らなくちゃ、出汁がなかったので味はいまいちでした。8時からシュリンゲの結び方の練習を始めましたが、鈍いし結び方と名称が一致しなくて苦労してしまいました。練習中に今日みえる予定だった野口さん、堀田さん、岡部さんが到着。全員揃ったので10時に出発。水無川の上流を登りつめて行くのですが、川の中を歩くなんて初めての体験です。もうドキドキ体が引き締まります。最初は水の中に入らないようにと思って歩いていたけど、一度濡れるともういいやと思って進んで川の中にザブザブ入って歩いてしまいました。冷たいけど気持ちが良かった。だんだん川幅が狭くなってきて、大きい岩石が出てきました。みんな慣れたもので石と石をひょいひょいと軽やかに飛んで先に進んで行きます。私は後からノコノコと付いて行きます。疲れました、途中でヘツリの練習をしましたが、滑って川の中に落ちそう、難しいなあ。
 2時間も登りつめて行くと大きな懸垂岩が見えてきました。岩登りの訓練する岩らしくたくさんの人が既に練習しています。私達もここで訓練するのだろうか?不安です。昼食を終えてから始まります。装備もヘルメット、ゼルプストバンドなどものものしいな。ベテランの人たちは流石にうまく、すいすい登り降りしています。岡部さんと私は伊藤さんから初歩を教わったのですが、頭と体がついていかなくて焦ってばかり、変に力が入ってうまく降りられませんでした。訓練を終えてから3班に分かれてモミソ沢に挑みます。1班に伊藤さんをリーダーに野口さん、堀田さん、押樽さん、私で歩き出しました。沢と言っても水はほとんど流れてなく狭い岩場を登りつめて行きます。何メートルもある岩場で落ちたら大変なので、しっかり岩を掴んで手足を動かしながら登りますが、無理をするからあちこち擦り傷だらけになりました。伊藤さんの登り方を真似て一生懸命です。野口さん方も慣れたもので元気に登って行きます。今回の難関、10メートルもある岩場に目がくらみます。伊藤さんと押樽さんは真っ直ぐに登り始めましたが、後の3人は無理をせずに巻道を登りました。上から下を覗くとかなりあります。後の2班が一緒にやって来ました。どうやって登るのかなあと思っていますと、ザイルを降ろして真っ直ぐに登るようです。先に登って良かったなんて思ってしまった。下の人を引き上げる上の人はかなり大変なんだなということも知りました。伊藤さんご苦労様でした。
 3時頃大倉尾根の林道に出ました。ホッと一息。みんな元気があり余っているので大倉のキャンプ場までマラソンです。「よーい、どん」。みなさまお疲れさまでした。


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