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八ヶ岳集中山行 その2 北部縦走班
川森 毅

山行日 1982年10月10日~11日
メンバー (L)播磨、熊田、牧野、井上、佐藤(朋)、川森

 新宿駅に着いたのが21時を少し過ぎた頃。三峰の待ち合わせ場所に急ぐ途中で行き交う同じ格好をした人の何と多いこと。連休前夜とあってアルプス広場も中央通路も登山客でごった返している。この人混みを考えて急遽、0時30分発急行松本行き「アルプス57号」に乗車することになった。
 茅野着、4時37分、朝焼けに今日の天気を心配しながらタクシーで渋ノ湯に向かう、タクシーは助手席の女性二人の笑顔?がきいたのか、料金を割増料金からいつの間にか普通料金に変更してくれて、2日間の出発点である渋ノ湯へと運んでくれる。
 渋ノ湯では水の補給と服装を整えた程度ですぐに高見石に向かう。賽の河原では後方に望まれる中央アルプスの山々の説明をリーダーから受けながら、北八ヶ岳の静かな樹林帯を経て高見石に到着する。
 高見石の展望台からの白駒池の景観に一時の休憩をとり、前日から山に入っていた井上さんとの合流地点である中山峠、天狗岳、そして初日の目的地オーレン小屋のテント場を目指して出発する。天狗岳の登りでは、しばし会話の途切れる思いをしつつも何とか頂上に着き、腹ごしらえ及び昼寝などを楽しんだ後、オーレン小屋へ向かう。
 テント場についてリーダーの指示でテント設営、食事の準備と慌ただしい時間を過ごした後、待望の食事。皆さんリーダーを除いてテント生活はほとんど初めてで、慣れないながらも楽しい時間を過ごす予定が、早々と自分だけ抜け出し寝袋の中へ、すみません。
 二日目、朝食もそこそこに済ませて今日の集合地点、赤岳を目指して6時に出発した。硫黄岳から横岳、赤岳はガスの合間にかすかに見えるという状態で、今日の天気を気にしながらも尾根伝いに横岳を経て赤岳石室が見えた時の安堵感はまた格別のもの。赤岳石室で簡単な昼食を済ませて今回の山行の最後の登りである赤岳山頂への急登を経て赤岳山頂着、11時30分。
 北部縦走班はリーダーを除いて全員新入会員だけというパーティでリーダーの気苦労は大変だったことと思います。ご苦労様、また二日間、楽しい話題を提供して下さった他のメンバーの方、お疲れさま。


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