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明神岳・明星岳
鈴木 竹次郎

山行日 1982年11月14日
メンバー (L)鈴木(竹)、宮坂、小堤、堀田、渡辺(恵)、藤居

 新宿集合7時30分、すぐ電車に乗る。宮の下まで行き、昔歩いた勘を頼りに早川の河原まで下り、道を捜したが見つからず、渓流で遊んだため2時間ばかり道草をしてしまった。宮城野までバスに乗り、降りた所は別荘が多く、登山道はまるで裏道のようである。30分くらいの登りはとても不愉快な道である。
 明神岳と明星岳の鞍部に突き上げ、やわらかい草の山腹につけられた明るい尾根筋は展望が素晴らしく、富士山をはじめ、神山、駒ヶ岳、行く手の明星岳を見ながら昼食とする。時間を忘れ、いざ出発となるとさあ大変、もう午後2時をまわっていた。登るにも下るにも秋の日は暮れるのが早い、急がなくては。
 6人ががん首をそろえて初めて地図を出し相談の結果、明星岳へ尾根を下ることに衆議一決、幸い2人が灯りを持ってきたので、その灯りを頼りに3時間余りの下りにかかる。途中でとうとう日没となり、暗闇の林道へ出たまでは良かったが、塔ノ峰への道を間違え、高圧線の下に道がついていたので二つの灯りを頼りに、6人がやっとの思いで発電所の送水管の上に出る。送水管の横についている石段を数えながら慎重に下りる。
 塔ノ沢まで来れば旅館の灯りで歩けるようになった時はホッとする。ベテランばかりの山行で箱根だと甘く見たのか、懐電も持たずに来たのが悪く、この点反省した。


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