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桧洞丸集中山行
その3 本棚沢
岩崎 和人

山行日 1983年5月29日
メンバー (L)伊藤、岩崎、牧野

 5月28日にゴーラ沢出合いまで行き、河原でビバークする。寒さであまりよく眠れなく、自分だけ4時頃に起きる。
 5月29日、始めは河原歩きだ、広い河原だが林道と交差する所から急に狭くなる。コケが付いていてウッカリすると滑るので注意しながら行く。
 F1・F2と直登し、問題のF3本棚をトップで登ったものの、二つ目のランニングビレーの所でモタってしまい、あっと思ったらぶら下がって目の前には最初のビレーが見えた、「落ちてしまった」と思いそのまま下降する。
 本棚は左側を巻き、また沢へ戻る。それからというものは、滝の直登のトップは全て伊藤さんが努めたが、僕のトップは足元がフラフラで危なそうで見ていられなかったそうだ。ああいう風にまともに落ちたのは初めてで、その後もビビッていたので情けないと思った。
 F5は最初こそトップで行ったものの途中で行き詰ってしまい、伊藤さんと交代してセカンドで登った。湿っていてスタンスもあまりなく最悪である。その後は40mの乾いた滝があるが、頂上へ急いだ。
 巻き道を行くと、ツツジ新道へと出た。西丹沢の山開きでかなりの人が来ていた。桧洞丸の頂上までは、かなり長く感じられた歩きだった。頂上には、勝部さんたちが既に到着しており、我々を迎えてくれた。天候もぐずつきぎみで、下山する頃には雨になった。
 帰りは中川温泉へと向ったが、今回の経験にめげず沢登りを続けていきたいと思っている。たいした事なかったのだから。


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