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日光男体山
勝部 久美子

山行日 1984年7月29日
メンバー (L)今村、原口、川田、佐藤(裕)、有馬、勝部(久)

 7月29日、雨天を覚悟し目覚めた山岳夜行列車の車中、窓を覗くと青空が広がり得をした気分でバスに乗り込む。男体山というと富士山を小さくしたようなイメージがあり、山を登る楽しみは山頂での展望。期待薄とは思いながらこの天気が持ちこたえるよう、いろは坂から男体山へ祈る。
 登山口の二荒神社で3百円の参拝料を払い、お守りを貰って一合目へ向かう。ここで朝食をたっぷりとり、登り開始。無風状態の樹林帯の中はとにかく暑い、何も見えず汗がポタポタ足元に落ちる。三合目は林道となり、明るい所に出てホッとするが、空はすっかり雲に覆われている。四合目から再び登りとなる。登山道はしっかり鉄パイプで仕切られていた。七合目に差し掛かった時、雨が降り出したため小屋に入って休憩。雨はすぐ止んで雲が切れ、下の景色も見せてくれた。赤土の道が現われると、頂上から人の声が届く、10時55分山頂着。小雨がぱらついたりしたが何とか持ちこたえ、時折り雲が切れて大真名子方面も見える。日光の山で次に行きたいと思うのは、女峰山、赤薙山、さらに大真名子、小真名子と縦走してみたい。
 ちょっと大きいなと思っていた原口さんのザックからは、プラムを始めオレンジ、メロンとごろごろ飛び出し、私たちを喜ばせた。自分の食料より皆さんからいただきものでお腹も満腹。山の空気と一緒に「いい気分」を十分味わい、12時かわいらしい山ユリの花を楽しみながら下山。
 この山は登りではとにかく登り、下りはひたすら下る山、志津小屋で足を伸ばして一息つき、三本松までの林道を長いなあと少々ぼやきながら下山した。


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