山行日 1984年6月23日~24日
メンバー 田原、比留間、関谷
6月23、24日と都岳連自然保護委員会の主催する、尾瀬の自然観察会に行った。今年で2回目の参加だった。去年は一般の参加者として、今年はお世話役として参加したのだ。
同じルートを同じように歩いたのに、去年と今年の自分の意識の違いに我ながら驚いてしまった。去年は1日目に至仏山に登り、2日目は燧ヶ岳に登った。一緒に行動した人はほとんどうちの会の人達だし、私は連れて行ってもらうだけで、関心は山に登れるかどうかだった。今年は世話役ということもあり、景色うんぬんよりも、全員が落ちこぼれなく歩けるかどうかに気を使った。
一般公募により参加した人の集まりなので、集団行動であるという自覚の欠ける人もいたし、平坦な道以外を歩くのは初めてという女性もいた。自覚のない人は論外で、山道を歩くのは初めてという人にはビックリした。濡れた木道は滑り落ちるし、木の根が道に張り出していると飛び越えられないのだ。初めてというのは当たり前のことが当たり前ではないのだ。また、50才過ぎの方の参加が多く、私から見たら親ほどの方が普段の生活の中でハイキングを楽しんでおられた。私が同じ年齢に達した時、その気持ちの余裕があるのだろうかと思い、生涯登山という言葉が頭に浮かんだ。
今回は会を離れて、まして世話役などとして参加したので、山行全体の見方が「行って帰ってくれば良い」という、いつもの見方と根本的に違っていた。ルート的に厳しい山行ではなかったのに、ぐったり疲れた。思うところの多い山行だった。コースも終わりに近く、去年は見えなかった燧ヶ岳がきれいに見えて嬉しかった。
6月23日 | 沼田駅集合 → (バス)鳩待峠 → 山の鼻 → 尾瀬小屋 |
6月24日 | 尾瀬小屋 → 尾瀬沼 → 沼山峠 → (バス)新宿駅解散 |