トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ251号目次

石老山
鈴木 竹次郎

山行日 1984年7月8日
メンバー (L)鈴木(竹)、宮坂、川田、堀田、藤居、宮島、川上

 7月8日、雨が降り続く中を朝7時新宿駅に集合、車中の人となったが高尾を過ぎても雨は益々強くなるばかりで、目的の三国山は高度も高く(1400m)樹木も少なく濡れるのは必至で寒さも心配なので雁首を集め相談の上、急きょ石老山に変更する。
 相模湖駅で下車、雨は相変わらず止みそうもないので、えいままよとばかりバスに乗り込む。車中はがらがらで三人ほどの勤め人と我々七人だけ、余計な心配だがこれではバス会社は赤字?などと思っているうちに登山口に着く。
 橋を右に渡って舗装された良い道を少し登り、部落のはずれにある精神病院を右に曲れば登山道だ。この雨の中、今日の七人は病院でも入るのか傘を差しながら・・・・通り過ぎてしまった。林の中に入り石段を登れば大銀杏のある顕鏡寺である。ここから急登になるので雨で濡れてもいいように各人それぞれ身仕度を整える。
 左手の登り口に虚空地蔵尊の安置されている洞窟があり、金剛水という湧水がある。ここから電光形に曲った道は石老山より派出した明るい尾根に出る。この道を忠実にどこまでも登って行くと途中右側が大壁となり、この頂きに立っての眺めは、天気が良ければ相模湖や高尾連山が一望できるのだが、今日は残念ながら雨で又の機会に譲ることにする。なおも急斜面を2・3登り切ると石老山の頂上694mの石標がある広い場所に出る。三角点675mは少し下った所にある。
 雨の中ポンチョを張り、川田氏持参の梅酒と藤居さん見繕いの御馳走で大宴とする。2時間ほど昼食に時間をかけのんびりする。
 下りは村堺尾根の道をとり三角点や大明神展望台を通り箕石橋を渡り相模湖へ下る。船で湖を渡り対岸の与瀬へ出る。終始雨に降られどうしであったが、樹林、ヤブ、ボサなどは良く手入れされていて余り濡れもせず、雨の山行もまた楽しからずやの1日でした。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ251号目次