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十二ガ岳・鬼ガ岳
古矢 幸江

山行日 1984年11月11日
メンバー (L)古矢、原口、高橋(光)、鈴木(竹)、今村、佐藤(光)、田保

 「御坂山塊の山は人も少なく静かな山行が楽しめるだろう」という説明の通り、出会う人も少なかった。文化洞トンネルの登山口には標識がないが、細い踏跡が右上に続いている。毛無山から十二ガ岳へは思ったよりも登り下りがある。岩場には梯子や鎖があるが、梯子は片足が浮いており、次々に出てくる鎖場も岩が脆く高度感もある。もし逆コースにした場合はかなり緊張しただろう。
 鬼ガ岳への登りは笹が被り踏跡も分かりにくいということだったが、笹は刈り払われ明瞭な道で、ちょっと失望した。頂上には鬼の角のような大きな石が立っている。鍵掛峠へは下りやすい道で、そこからは最初尾根を巻き気味に下り、やがて樹林の中のジグザグの下りになる。途中の水場で右に大きく曲る所が見落としやすく迷いやすい。少し先で気付き戻ったため時間がかかった。後は坦々とした下りで根場の里に着いた。
 このコースの魅力は、雄大な富士山が間近に望めることと、その手前に横たわる河口湖と西湖の展望にあります。今回は残念ながら小雨混じりの霧の中で、みんな溜息をついたが、鍵掛峠に着いて頂上を雲に覆われてはいるが富士山がようやく姿を現わした。私たちは喚声を上げ、峠で原口さんからスキヤキ(生玉子付き!)をご馳走になった。
 経験者ばかりのメンバーの中で、リーダーの私は上りっぱなし、ミスの連続でした。朝は1時間も早く起こし、前夜確認したはずのバスは休日運休・・・。皆さん文句も言わず終始なごやかな空気の山行にしていただき、感謝しています。

〈コースタイム〉
文化洞トンネル(7:30)発 → 毛無山着(9:30) → 十二ガ岳着(11:30) → 鬼ガ岳(12:50) → 鍵掛峠(14:00~15:45) → 根場着(17:10)


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