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奥秩父 金峰山~国師岳
佐藤 裕子

山行日 1984年10月20日~21日
メンバー (L)佐藤(明)、金子、高橋(千)、井筒、佐藤(裕)

 10月19日、金曜日、新宿9時発。穴山駅12時7分到着。駅に着くと予定通り誰もいない無人駅。待合所みたいな所のベンチで仮眠する。ベンチで寝るのはこれで2度目だがあまり寝れないまま、朝4時に迎えのタクシーに乗り瑞牆山荘へ。朝食は各自持参のおにぎりやパン、お弁当を食べる。これより富士見小屋から大日小屋へとゆっくり歩き始める。雨がパラパラと降りだす。
 やっとの思いで金峰山の頂上に11時45分到着。頂上付近は意外にも雪が10cmぐらい積っていたので驚く。雨は段々とひどくなり、雨具を身につけ急いで下る。
 朝日岳から大弛小屋に14時50分着。小屋の近くにテントを張る。夕食はケンチン汁と豚汁でなかなか美味しかった。明日の天気を心配しながら寝る。夜半に雨が強まり、明日は温泉に寄って帰ることになりそうだと思っていたが、3時、起床時間になりテントから出ると、なんと星がでているという恐ろしさ。山の天気は複雑だ。
 朝食は、おなじみのガンバレ玄さんを食べ5時に出発。国師岳までの上り1時間は私にとっての試練場所となった。後で聞くと国師岳頂上からの眺めは最高だったとのこと。私は歩くのに精一杯で景色を見る余裕がなくて残念。この後は下りで天狗尾根に8時着。そして林道からアザミ沢へ9時50分着。ここで少し早い昼食をとり、10時25分西沢渓谷に向けて出発。私もやっと元気になる。天気は昨日の雨が信じられない真っ青な秋晴れ。そして紅葉がとても綺麗でした。
 七ッ釜五段の滝の美しさには、とにかくびっくりしました。この日は、この美しさをとらえようと、写真機を持ち抱えた人達やハイキングに来ている人達で混雑しており、ゆっくり滝を見ていることもできない状態でした。
 待ちに待った東沢山荘に13時5分到着。ワァーどうもご迷惑をおかけしました。テントの張り方からランプのつけ方、そして山での歩き方等々、勉強することばかりでした。そしてテントの生活や、雨中の山行、始めてのことばかりで楽しくもあり、辛かったです。


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