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笠山・堂平山
野口 孝司

山行日 1985年4月14日
メンバー (L)野口、宮坂、藤居、渡辺(恵)

 3月の例会が鈴木竹次郎さんの病気で私が頼まれましたが、雨のため延び延びになり、4月14日に熟年会員4名により行なってまいりました。今年の休日は天気に恵まれず雨の多い悪天候でしたが、当日は久し振りの好天に恵まれました。
 朝8時に池袋東上線ホームに集合し、小川町駅下車。駅前で食料品などを仕入れ、ハイヤーで栗山部落まで入り、指導標に従い最初はなだらかな山道でしたが次第に急登となる頃、ヤゾー(宮坂氏)、オカアチャン(渡辺)が次第に遅れだしたが12時10分無事笠山頂上着。祠にお参りしてから昼食の仕度にかかる。肉のこってり入った豚汁が出来上がる頃、先ずビールで乾杯、ウイスキーとビール、豚汁でタラ腹飲みかつ食べて、13時30分堂平山に向けて出発。急な下りがしばらく続き平坦な所が七重峠で、これから又登りとなる。アルコールが利いてきたのか、体力の限界かヤゾーが少し歩いては休み休みするので、ザックを取り上げて空身で歩かせることにする。この時ザックの担ぎ代は高いぞとの冗談が帰りのハプニングとなる。
 堂平山は東京天文台の観測所があり、ドームの廻りは芝生がきれいに整備され気持ちの良い場所である。帰路は七重峠まで戻って白石部落の道を取るか、白石峠より白石部落に行くか相談したが、少しでも戻るのは残念と15時10分白石峠への道に入る。途中より近道のコースを取り、バス停に着いたのは16時10分、ところが団体さんが大勢いるのと待ち時間が1時間近くあるのでハイヤーを呼ぶことにするが、バス停付近には商店がないので15分位歩いて雑貨屋兼酒屋に入り電話を借りてハイヤー会社に連絡する。15分位で来るとのことでこの間ヤゾーが自分の飲み代と私のボッカ代として缶ビールを買ったが、財布のしまい方が悪く落としてしまい、ハイヤーで駅に着いて料金を支払う時になって、財布がないと騒ぎ出し、電話で雑貨屋さんに連絡しようとしたが今度はこの雑貨屋さんの番号が判らない、暫し苦心の結果ようやく番号も判り連絡したら保管してあるとのことなので、彼一人、ン万円の入った財布を受け取りに最終バスに乗り込んだが、とんだ時間のロスで帰宅は大分遅くなったとのこと。
 今回の山行は4月中旬なので、山の中腹ではカタクリの花、スオウの花、里では桜が満開の上に山吹、スミレ、ツツジなどの花が咲き乱れ、良いお花見ができました。竹さんが元気ならば一緒に来て、彼独特のユーモアのある話が聞けたのに、病院で療養中とは残念である。回復の早からんことを祈るや切なり。


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