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乾徳山
関谷 伴子

山行日 1985年7月21日
メンバー (L)関谷、国分

 7月21日朝、タクシーに相乗りで徳和に到着。暑いから行く人はあんまりいなよ、なんて言われたけれど結構入っているようだ。
 登山道に入るとすぐ川が流れていて、道も湿っている。確か水場の多い山だったなんて思っていたら、それどころではなかった。前日の大雨で(氷も降ったとのこと)道が川になっていて、まるで沢登りのようなのだ。錦晶水付近までこの状態で靴はぐちゃぐちゃになってしまった。
 扇平から奥秩父が見えるはずなのに、もうガスが出て何も見えない。一休みして頂上に向かう。頂上直下に3mほどの鎖場が2ヶ所と、細いのが2ヶ所あるが、国分さんは「怖い怖い」と言いながら元気に登ってくる。ずいぶんいいペースで頂上に着いた。頂上もガスで展望は悪く、期待していた南アルプス、大菩薩などほとんど見えない。ガスの切れ間に国師岳と下りのルートが確認できただけだった。
 乾徳山が好きで隔週ぐらいに登っているという人が、雨が降りそうだと言って帰り支度をしている。空を見ると遠くに雷雲が出ている。私達も早々に頂上から引き上げ、扇平で大休止後、道満尾根を下った。こちらはカラカラに乾いていて水浸しの登りルートを考えると、とても同じ山とは思えないほどだ。一つ尾根が違うとこんなものかと思う。
 バス停に着いた途端に大粒の雨が降り出し、それを見ながら国分山と下山を祝って乾杯した。

〈コースタイム〉
徳和バス停(6:20) → 銀晶水(7:30) → 錦晶水(8:10) → 扇平(9:00) → 頂上(10:05) → 扇平(10:50) → 道満山(12:30) → 徳和バス停(13:15)


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