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お酒の話
野口 孝司

 今年も正月合宿で大量のお酒が差し入れにあずかりましたが、キャンプ生活又は山行の帰途など疲れ直しにお酒は切り離せないものでありますが、最近やや焼酎ブームが下火になり、ビールやウイスキーが盛り返したと言われています。しかし、寒い冬は何と言っても日本酒ですね。我が国の清酒は燗をして飲む酒で、世界の多くの酒類からみると大変珍しい飲み方です。燗酒だとアルコールが鼻にきつく感じ、又味も強く感じるので、そう急激に飲めずついチビリチビリということになるので、飲酒の速度と酔いのきかたが良くかみ合い、突然に深酔い気分になることはない。
 また冷酒の中にチフス菌、コレラ菌、赤痢菌を入れると各々の菌は20~90分間もそこで生きているのに、ぬる燗(40度C前後)では4分以内で全滅。ややぬる燗(45度Cぐらい)では即死滅または1分以内に全滅。熱燗(55度C)では即全滅と言われています。
 杯をやり取りする酒宴での燗酒は、この点で殺菌効果という意味で衛生学上からも理にかなったもののようでございます。

では乾杯・・・。

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