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ハレー彗星鑑賞 雲取山
高橋 千恵子

山行日 1986年3月1日~2日
メンバー (L)野田、服部、牧野、川村、高木、高橋(千)

 私にとって久しぶりの山行である。3月1日立川駅7時30分に集合。朝が早いのは苦手だがどうやら遅刻をしないで済んだ。今回の山行はハレー彗星鑑賞ということで、行きの電車の中では勉強会が始まる。良く見えるのは3月下旬から4月始めとの事で、今の時期に見える位置は東の地平線で、朝4時30分頃ということである。リーダーの野田さんのザックからは天体望遠鏡が顔をのぞかせている。
 奥多摩駅ですぐバスに乗り換え鴨沢まで入る(490円)。10時に準備を整えて出発。青空が広がり始めたが冬山装備の私は汗だくになる。登り始めはドロンコ道で靴を汚さないように気を配る。七ッ石小屋に着いたのが13時30分。この小屋のトイレは有料(20円)だが、水は無料で小屋の裏に出ていた。七ッ石山でスパッツをつける。稜線歩きになり展望がとても良い。しかし、夏は暑いだろうと思う。朝が早かったので眠たくなる!。天気は小雪に変っていた。ハレー彗星を見るには東の空が開けてなくてはならないということで、少し遅くなっていたが避難小屋まで頑張る。16時30分到着。頂上を踏んで小屋のとなりにテントを張る。
 夜中の3時30分頃に野田さんのゴソゴソが始まる。望遠鏡をセットしているのである。見えるのは4時30分頃。起床係の牧野さんが優しい言葉で起こしてくれるはずだ。それまで私は寝ていよう。思いがけなく野田さんの声「朝ですヨー」5時。野田さんが言うには段々ガスが出てきてだめだったと。実は東方に町の明りがあったので少々不安だったのですが、ガスで見えないのならしかたがないと、テントから顔も出さず朝食の準備をする。膨れ上がったジャンボテントを悪戦苦闘し撤収して、7時30分に出発。石尾根を下り奥多摩駅まで歩くというガンバリ屋。同じ様な道を下るので飽きてしまうが、まだ雪があったのでよかった。南面は雪が融けて道は悪いが、石尾根は雪融けもあまりなく下山できました。
 奥多摩駅到着14時30分。温泉場がないというので15時5分の電車で帰ってきた。


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