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富士山 スキー山行
吉岡 誠

山行日 1986年5月11日
メンバー (L)吉岡、勝部、田中、千代田、鈴木(章)、服部、甘楽、飯田、今井

 毎年恒例となっている富士山でのスキー山行へ、今年もでかけました。今年は参加者も10人を超え、さらに顔ぶれも個性的で、とても楽しかったのですが、残念な事に最悪ともいえる天候の山行となってしまいました。
 河口湖駅で仮眠の後、早朝のスバルラインを五合目を目指す頃には目標の冨士の雄姿も見え、皆の士気も高まったが、いざ到着してみると余りの風の強さに圧倒され、先行き不安を感じたが、ともかく行ける所まで行くことにしてザックにスキーをくくり付けて出発した。雪の量は例年通りで、六合目ぐらいまでは滑ってこられそうだ。期待に胸が躍る。
 佐藤小屋経由で吉田口登山道を進んだが、天候は急転し辺りにガスがかかり、七合目辺りからはとうとう雨になってしまった。雨というよりは嵐の方が妥当だろう。リーダーとしては、頭の痛いところだ。
 その後も相変わらずの天候で、中には風でバランスを崩す者もいて、これ以上進むのも難しいと考えて八合目で登るのを断念しました。たぶん、頂上まで登ったパーティーは僅かだったと思う。
 下りは待望のスキーとなり、皆思い思いのシュプールを吉田大沢に描いた。スキー場では絶対に味わうことの出来ないスケールの大きさに、そして何よりも日本最高峰での滑降ということに酔ってしまうのだ。もし、頂上から滑れればと思うと、とても残念だった。来年も是非とも挑戦して欲しいと思う。


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