トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ258号目次

春山合宿
その1 ベース隊
伊藤 光男
山行日 1986年5月3日~5日
メンバー (L)伊藤、播磨、江村(兄)、山本、田原、遊佐、広瀬、庄野、升田、小林、国行、江村(弟)、富岡、佐藤(八)

 5月3日、土合駅に8時に集合した。やはり時間が遅く、駅の中はがらんとして三峰の人しかいなかった。ベース隊は江村(兄)さん、遊佐さん、ヨッチャン、田原氏、広瀬氏、庄野さん、升田さん、伊藤の8名は芝倉沢に向かい新道をのんびり出発する。なにしろシルバー組にしてはかなり荷物が多い。しかし、ベテランらしく皆さんパッキングがすばらしい。今年は例年になく雪が少なく、天気も良く歩き易い。
 対岸の山桜が満開でとてもきれいだ。しかし、荷物の重さに苦労する。2~3回小休止を取り芝倉沢に着く。さっそく、カマ天、ウィンパーを設営し「環境庁山岳指導員」の立会いによりゴミの焚火をする。
 午後より芝倉沢のS字まで偵察兼ハイキング、なお芝倉沢は例年になくデブリが少ない。少々の汗をかきBCに戻る。焚火を囲み、豪華な夕食と共にカツオのたたきで宴会が始まる。そう、オヤスミは23時頃かな? また今日はトランシーバー交信が全く入らずいらいらした。「性能が悪いな!」。
 5月4日、7時朝食とし、本日は山スキー班、ハイキング班、留守番と3組に分け、8時、蓬峠に向かって出発する。正面に清水峠、対岸に白毛門、笠ヶ岳、振り向けば谷川岳の岩峰。眺めを楽しんでのんびり行進する。湯桧曽川で一人釣り人がフライフィッシングやっていた。(かっこはいいが、釣れないと思うよ!)。鉄塔下の急な登りを、あえぎながらキックステップで・・・・。
 本日の第1回交信も残念ながら入らず、あきらめる。フウフウ言いながら尾根に着き、鉄塔下で大休止とあいなる。芝倉沢上部にスキーヤーがだいぶ大勢下ってくるのがよく見える。天気が良いため各自自由行動とし、蓬峠は中止する。兄さんはスケッチ、庄野、升田さんは眺めに、我々はちょっとばかりの酒に・・・・酔って楽しんでいた。丁度その時、佐藤(明)隊3人が「モートー」と元気一杯駆け降りて来た。さすがに若い、大分余裕があるらしい。
 13時頃、スキー班の田原、広瀬、庄野の3名は急斜面を滑り、我々は佐藤(明)隊と共にBCに帰る。BCでは後発隊の小林君、国行君が来ていた、荷物どうもありがとう。第2回目の交信はBCより行い、今回はバッチリ交信ができた。白毛門隊、足拍子隊、平標隊の全員が本日BCに来るとの事である。また、巻機山隊は明日になると連絡が入った。丁度その時、天神平でスキー班の江村(弟)、富岡、佐藤(八)の3名が着いた。ベース隊も全員で13名となる。美味な夕食と酒宴で10時頃に就寝する。
 5日は自由行動とし、12時ベース隊は全員解散となる。また谷川温泉で汗を流した。御苦労様でした。

〈コースタイム〉
5月3日 土合発 →2時間→ BC →1時間→ 芝倉沢 →30分→ BC
5月4日 BC →1時間→ 尾根直下 →45分→ 鉄塔 →20分→ 尾根直下 →50分→ BC
5月5日 BC → 1時間 → バス停

トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ258号目次