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阿武隈川本谷南沢
佐藤 明

山行日 1986年5月31日~6月1日
メンバー (L)佐藤(明)、大久保、服部、牧野、秋山、木村

 昭和61年5月30日、小雨の中を大久保号にて出発。5時かかり新甲子温泉の先に到着。雨のため水量も増えているだろうということになり、明日の沢登りは中止とする。明け方まで皆で酒を飲み、その後釣などをやる。
 5月31日、昼過ぎから二岐温泉へ。以前よりここは秘湯といわれていたが、宿が5軒もあり温泉客も豊富なためか、ちょっと物足りないような気がする。一番の老舗の、あすなろ荘へ行き入湯。男性用の内湯はなぜかバアサン連中に占領されているため、しかたなく川向いの露天風呂に行く。崖を這い登るようにへばりついている宿の部屋の窓から、またしてもバアサン連中がこちらを食い入るように見つめているため、気の弱い私なぞはどうも落ち着けない。その後、岩風呂へ行ってみたが、ここでも大挙して長湯につかって居たバアサン連中に早く上がってくれと、頼み込まなければならない。この岩風呂は、お湯が外から注ぎ込まれるのではなく、風呂の底の岩の割目からボコボコと泡と一緒に湧き出ており、これがまた温泉らしい。この後再び白河へ戻り食料の調達後、甲子温泉の近くに幕営する。
 6月1日、4時に起床し、5時40分に出発。昨日下見をしていたため、難なく南沢出合いの所に降り立つ。ここでゼルバンをつけてもらい出発。6時20分にF1(10m)、そしてF2(15m)を右より越えるが、滝のたびにザイルを出したためもあって時間がかかる。間もなく雪渓となり、スノーブリッジの状態もあまり良くないようなので、残念ながら引き返すことにした。
 出合いに9時に戻り腹ごしらえをしてから、お楽しみの甲子温泉に入る。ここも混浴だが、一緒に入ってくるのは子供とまたしてもバアサンのみ。唯一の妙齢の女性である牧野さんにも一緒に入るように勧めるが、どうしてもいやだという。残念である。
 このまま東京へ帰るにはまだ早過ぎるので、もう一風呂浴びることにして、とりあえず行った板室温泉は、日帰り客お断り。しようがないので、最近できた幸の湯というところへ行く。ここもほぼ混浴。打たせなどもあり、なかなか気持ちの良い温泉である。温泉グレードだと2級上位か。この後黒磯の、大久保氏、服部氏の学友宅へお邪魔して、竹の子堀などをさせてもらう。8時30分、竹の子をお土産にお茶の水にて解散となる。


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